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薬膳で起業した私の体験談|実践アドバイス

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目次

薬膳との出会いは、私の人生の大きな転機となりました。

デジタルマーケティングや百貨店のリアルマーケティングに携わり、D2C型アパレル事業の立ち上げに奔走していた日々。気がつけば心身ともに限界を迎え、ドクターストップがかかったのです。過労と精神的素因が重なり、体は悲鳴をあげていました。「このままではいけない」という危機感から、自分の体と向き合う時間を持つようになりました。

出会ったドクターに漢方を処方してもらい劇的に回復。そこから、漢方の元となる中医薬膳に興味をもち始めました。食材の効能を活かして体を整える方法に、私は心から感銘を受けました。「もっと早く知っていれば、こんなに苦しまなくて済んだのに」という思いが、次第に「多くの人に薬膳の素晴らしさを伝えたい」という使命感へと変わっていきました。

薬膳との出会いを表現した食材と本が並んだ温かみのある風景

私の場合、薬膳との出会いが、単なる健康法ではなく、新たなキャリアへの扉を開いてくれました。2020年に国際薬膳師の資格を取得し、自分自身の体質と向き合いながら、手軽に薬膳を取り入れられるオンライン診断型のサブスクサービスを展開することを決意したのです。

薬膳起業の第一歩と直面した壁

起業を決意してからの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

まず直面したのは、「薬膳」という言葉自体の認知度の低さです。「漢方薬のような苦いもの」「特殊な材料が必要で難しそう」といった先入観を持つ人が多く、サービスの価値を伝えることに苦労しました。また、前職のマーケティング経験は活かせるものの、薬膳の専門知識と実践スキルを両立させる難しさも感じていました。

特に大変だったのは、ターゲット設定です。「誰に、どんな価値を届けるのか」を明確にしないと、ビジネスの軸がブレてしまいます。試行錯誤の末、私は「忙しくても健康に気を配りたい現代人」をターゲットに絞り込みました。

薬膳起業の準備風景を表現した作業デスクとビジネスプラン

起業初期は、本当に不安でいっぱいでした。「本当にこのビジネスは成り立つのだろうか」「専門家として認められるだろうか」という思いが頭をよぎることもありました。しかし、自分自身が薬膳によって救われた経験があるからこそ、その価値を信じることができました。この信念が、困難に直面したときの支えとなっています。

起業の道を歩み始めたばかりの方へ。まずは、自分がやってみたいことをぜひ周りの方にシェアしてみてください。意外なところにチャンスがあるものですよ。

差別化戦略と顧客獲得の秘訣

薬膳ビジネスで成功するためには、他社サービスとの差別化も大切です。

現在「やさい薬膳」という薬膳を学ぶオンラインサービスを新しくスタートしたので、ここで大切にしたポイントをお話しします。

私は、薬膳というと特殊な食材や複雑な調理法をイメージする方が多いと感じていたので、「スーパーで手に入る野菜」を中心に据えた「野菜薬膳」というコンセプトを確立しました。これにより、誰でも日常生活に取り入れやすい薬膳という新しい価値提案ができたのです。

野菜薬膳の料理教室の様子

次に力を入れたのが、オンライン講座の開発です。40以上の動画コンテンツを制作し、薬膳の基礎から実践的な活用法まで学べるプログラムを構築しました。この講座は、個人向けだけでなく、企業の健康経営の一環としても採用されるようになり、ビジネスの幅が広がりました。

また、レストランやカフェ、食品メーカーなどから「薬膳の要素を取り入れたメニューや商品を開発したい」という依頼が増え、B2B事業として大きく成長しました。

薬膳ビジネスでの失敗からの学び

持続可能なビジネスにするためには、安定した収益モデルの構築が欠かせません。特に人によって資金やリソース、強みが限られているので、それを見極めることで成功に近づけると考えています。

一方で、失敗から学んだこともたくさんあります。最初は「薬膳スープ」の定期便サービスを始めましたが、物流コストや在庫管理の難しさから収益化が難しく、一度撤退した経験もあります。この経験から、「モノ」よりも「知識・サービス」を提供する方が、私のビジネスモデルに合っていることに気づきました。

薬膳ビジネスを始めようとしている方へのアドバイスは、最初から完璧を求めず、小さく始めて徐々に拡大していくことです。私は何を隠そう、最初に大規模なシステムを導入し、大失敗しました。ですので最初は小規模なワークショップから始め、反応を見ながらサービスを改善し、段階的に事業を拡大することをお勧めします。

また、一つの収入源に依存せず、複数の収益の柱を持つことも良いかと思います。市場の変化や予期せぬ事態に備えて、リスクを分散させておくことで、ビジネスの安定性が高まります。

薬膳起業家としての日々の実践と工夫

薬膳の専門家として起業するなら、自分自身が実践者であることが何よりも大切です。

私は毎朝、その日の体調や季節に合わせた薬膳茶を飲むことから一日を始めます。春は肝臓をサポートする菊花やローズマリーを、夏は心臓と小腸をケアするハイビスカスやレモングラスを取り入れるなど、季節の変化に合わせた養生を心がけています。

また、講座やコンサルティングの内容を常に最新かつ実践的なものにするため、定期的に新しいレシピの開発や効果検証を行っています。例えば、「疲れやすい」という悩みに対して、気虚(エネルギー不足)を補う食材を使ったレシピを開発し、実際に試してみるといった具合です。

こうした日々の実践と研究が、お客様からの信頼獲得につながっています。

起業家として大切にしているのは、「自分の体験を素直に伝える」ことです。私自身が過労で倒れた経験や、薬膳で回復していく過程をオープンに共有することで、同じような悩みを持つ方々の共感を得ることができました。

ビジネスを続ける中で工夫していることは、常にお客様の声に耳を傾け、サービスを進化させ続けることです。例えば、講座の受講者から「もっと体質別のアドバイスが欲しい」という声があり、それを受けて体質診断と個別アドバイスのサービスを追加しました。

薬膳起業家として成功するためには、専門知識だけでなく、マーケティングやビジネススキルも欠かせません。私は前職のマーケティング経験を活かしながらも、不足しているスキルは積極的に学び、時には専門家の力を借りることも大切だと感じています。

あなたも起業を考えているなら、自分の強みを活かしつつ、足りない部分は謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けることが成功への近道です。

薬膳起業で成功するための2つのポイント

薬膳ビジネスで成功するための重要なポイントを、私の経験から2つお伝えします。

まず第一に、「専門性と信頼性の構築」です。薬膳は健康に直結する分野なので、しっかりとした知識基盤が不可欠です。私は国際薬膳師の資格取得だけでなく、継続的な学びを欠かしません。最新の研究や事例を常にフォローし、情報をアップデートしています。この姿勢が、お客様からの信頼獲得につながっています。

第二に、「わかりやすさと実践のしやすさ」です。どんなに素晴らしい知識も、相手に伝わらなければ価値を生みません。私は東洋医学の複雑な概念を、現代人にわかりやすく翻訳することを心がけています。例えば、「気虚」という概念を「スマホのバッテリー切れのような状態」と例えるなど、身近な表現で伝えることで理解を促しています。

薬膳ビジネスを成功させるためには、「情熱」と「忍耐」も欠かせません。

私が起業した当初は、薬膳という言葉自体の認知度が低く、その価値を理解してもらうのに苦労しました。しかし、諦めずに情報発信を続け、少しずつ共感の輪を広げていったことで、今の事業基盤を築くことができたのです。

あなたも薬膳ビジネスを始めるなら、すぐに結果を求めず、種まきの時期を大切にしてください。地道な努力が実を結ぶ日が必ず来ます。

これからの薬膳ビジネスの可能性と展望

薬膳ビジネスの未来には、大きな可能性が広がっています。近年の健康志向の高まりや予防医学への関心の増加により、薬膳への注目度は着実に上昇しています。特に新型コロナウイルスの流行以降、免疫力向上や健康管理への意識が高まり、「食」を通じた健康づくりへの関心が一層強まっています。

今後の展開として注目しているのは、テクノロジーとの融合です。例えば、AIを活用した個人の体質診断や、その人に最適な薬膳レシピを提案するアプリの開発など、テクノロジーを取り入れることで、より多くの人に薬膳の恩恵を届けられると考えています。

また、企業の健康経営の一環としての薬膳プログラムも、今後さらに需要が高まるでしょう。従業員の健康増進は企業の生産性向上にも直結するため、法人向けサービスの拡充にも力を入れていきたいと思っています。

薬膳ビジネスに興味を持たれた方は、ぜひやさい薬膳のウェブサイトもご覧ください。野菜を使った身近な薬膳の世界が広がっています。

Picture of 山川麻子

山川麻子

YAKUZEN TOKYO株式会社 代表。1982年生まれ。デジタル・リアル両面のマーケティング領域でD2Cアパレル事業を手がけた後、体調不良をきっかけに中医薬膳と出会う。食材の効能による体調改善に感銘を受け、「現代人に合わせた薬膳」をコンセプトに、企業向け講座や社食監修、日常に取り入れやすい薬膳サービスを展開。
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