薬膳に興味を持ったけれど、どの本から読み始めればいいのか迷っていませんか?
私自身、過労で休職した際に薬膳と出会い、「もっと早く知っておけばよかった」と思った経験があります。日々の食事で体を整える薬膳の知恵は、忙しい現代人にこそ必要なものです。
この記事では、薬膳初心者が最初に手に取るべき本の選び方と、2025年現在おすすめの本をご紹介します。薬膳の基礎から実践まで、あなたの目的に合った一冊が見つかるはずです。
※本記事はスポンサーや広告主からの提供を受けておらず、すべて編集部の判断で選書・執筆しています。
薬膳初心者が本を選ぶときのポイント3つ
薬膳の本はたくさんありすぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。私も薬膳を学び始めたころは、難しい漢字だらけの本に挫折しそうになりました。
そこで、初心者が薬膳の本を選ぶときに押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。この基準で選べば、挫折せずに楽しく薬膳を学べますよ。
1. 薬膳の専門家が書いているか
まず確認したいのは、著者が薬膳の専門家かどうかです。正確な知識を得るためには、中医学の専門家が書いた本を選ぶことが大切です。著者紹介に「中医薬膳師」「国際薬膳師」「薬膳コーディネーター」などの資格が書かれているかチェックしてみましょう。専門家の監修があれば、内容の信頼性が高まります。
ただし、専門性にこだわりすぎると難しい内容の本ばかりになってしまうので、次のポイントも重要です。
2. 読みやすく分かりやすいか
薬膳の本は漢字が多く、取っつきにくいものが少なくありません。初心者なら、読みやすさと分かりやすさを重視して選びましょう。

読みやすい本の特徴としては、次のようなものがあります。
- ページ数が少なく最後まで読み切れる
- カラフルな絵や写真が多い
- フォントが大きい
- 難しい漢字が少ない
- 図解やイラストで概念を説明している
特に初めて薬膳を学ぶなら、イラストや写真が豊富な本を選ぶと、視覚的に理解しやすく挫折しにくいですよ。
3. 日々の生活に取り入れやすいか
薬膳を学ぶ目的は、最終的には日常生活に取り入れることではないでしょうか。珍しい薬膳素材の専門書よりも、身近な食材を使ったレシピ本の方が実践しやすいです。
次のような内容が書かれている本は、日常に取り入れやすくておすすめです。
- 季節ごとにおすすめの食材が紹介されている
- 症状に合わせた食べ合わせが解説されている
- 体質診断や健康アドバイスがある
- スーパーで手に入る食材を使ったレシピが載っている
- 忙しい人でも実践できる簡単な方法が書かれている
本から得た知識を実際の食事に活かせれば、薬膳の効果を体感できますし、学んだ内容も定着しやすくなります。
実際に学習で使用した薬膳の本
薬膳の選び方が分かったところで、実際に私が学習で使用した本を紹介します。
365日のゆる養生|阪口珠未 (著)
「ラクに、ゆるく、無理なく」続けられる簡単な養生法を、1日1テーマで紹介する実践的な薬膳・中医学入門書。免疫力を高める食材の活用法や、自律神経を整える呼吸法、冷え性対策、美容、妊活、メンタルケアまで幅広く網羅。体と心を整えるヒントが365日分詰まっています。中国医学を専門に学んだ著者・阪口珠未氏が、現代人に合ったセルフケアの知恵をやさしく提案する、初心者にもおすすめの一冊です。
食べ方を変えればキレイ&元気になる ゆる薬膳。|池田 陽子 (著), カツヤマケイコ (イラスト)
ものぐさ&不摂生でもキレイになれる!アラフォー女子の実体験をもとに、笑って読めてすぐ実践できる“ゆる薬膳”入門書。コンビニ・缶詰でもOKな手軽さで、化粧品代は月10万円→3千円、体重−5kgを実現。体質別の食べ方のポイントや注意点も解説。まんが×エッセイ×レシピで、薬膳初心者にもおすすめの一冊。
目的別!薬膳本の選び方
薬膳を学ぶ目的は人それぞれ。あなたの目的に合った本選びのポイントをご紹介します。
基礎知識をしっかり学びたい方へ
薬膳の基本概念をしっかり理解したい方は、まず『漢方生活を楽しむ教科書』がおすすめです。東洋医学の「気・血・水」や「五行」といった基本概念が、わかりやすく解説されています。
もう少し踏み込んで学びたい場合は、『わがまま養生訓』(鈴木養平著)も良書です。薬膳や東洋医学の視点から健康を維持するためのヒントが詰まっています。
本格的に学びたい場合は、資格取得のテキストも選択肢に入れてみてください。体系的・網羅的に学べる利点があります。
レシピ中心で実践したい方へ
すぐに実践したい方は、レシピ本がおすすめです。『世界一美味しいカンタン薬膳ごはん』は、多くのレシピが掲載されているので、作りたいものが見つかりやすいでしょう。

飲み物から始めたい方には、『お茶でかんたん 飲む薬膳』(植木もも子著)がおすすめです。身近な飲み物のレシピが豊富で、症状別や体質別にお茶が分類されているので、日常に取り入れやすいでしょう。
どちらも特別な食材を買い揃える必要がなく、スーパーで手に入る食材で作れるレシピが中心なので、忙しい方でも実践しやすいです。
症状や体質に合わせて学びたい方へ
特定の症状や体質に合わせた薬膳を知りたい方は、『漢方的おうち健診』がベストな選択です。様々な症状が詳しく解説されており、自分の状態に合わせた対処法がわかります。
もっと詳しく知りたい方には、『漢方的セルフケアレシピ』(竹内美香穂著)もおすすめ。より専門的な内容まで踏み込んでいるので、深く学びたい方に適しています。
私も体調を崩したときは、これらの本を参考に、その症状に合った食材を取り入れるようにしています。東洋医学の考え方で体を整えると、驚くほど調子が良くなることがありますよ。
薬膳本で学んだ知識を日常に活かすコツ
薬膳の本を読んだだけでは意味がありません。実際の生活に取り入れてこそ、その効果を実感できます。私が実践している、薬膳を日常に取り入れるコツをご紹介します。
まずは身近な食材から始める
薬膳というと特別な漢方食材を使うイメージがありますが、実は私たちの身近な野菜や果物にも薬膳的効能があります。
例えば、生姜は体を温め、血行を促進する効果があります。玉ねぎは気の巡りを良くし、むくみを解消する効果があります。トマトは体の熱を冷まし、のどの渇きを潤す効果があります。
まずは、普段使っている食材の薬膳的効能を知ることから始めてみましょう。そうすれば、特別なことをしなくても、日々の食事で体を整えることができます。
季節に合わせた食材選びを意識する
東洋医学では、季節ごとに適した食べ物があると考えられています。季節に合った食材を選ぶことで、体調を整えやすくなります。
例えば、夏は体の熱を冷ます食材(きゅうり、すいか、トマトなど)、冬は体を温める食材(生姜、ねぎ、にんにくなど)を意識して取り入れると良いでしょう。
私は薬膳を学んでから、季節の変わり目に体調を崩すことが少なくなりました。季節に合った食材を意識するだけで、体は驚くほど変わるものです。
自分の体質を知り、合った食材を選ぶ
東洋医学では、人はそれぞれ体質が異なると考えます。同じ食材でも、体質によって効果が異なることがあります。
例えば、体が冷えやすい「陰虚体質」の方は、温性の食材(生姜、ねぎ、羊肉など)を積極的に取り入れると良いでしょう。逆に、体が熱っぽい「陽実体質」の方は、涼性の食材(きゅうり、レタス、梨など)が適しています。
まずは本で自分の体質を診断し、それに合った食材を選ぶことで、より効果的に薬膳を取り入れることができます。
あなたに合った薬膳本で健康な毎日を
薬膳初心者におすすめの本と選び方をご紹介しました。薬膳の本を選ぶときは、専門家が書いているか、読みやすいか、日常に取り入れやすいかという3つのポイントを押さえましょう。
あなたの目的に合った一冊を選んで、薬膳の世界を楽しんでください。私自身、薬膳と出会ってから体調が安定し、食事の大切さを実感しています。薬膳の知恵を日常に取り入れて、心も体も健康な毎日を過ごしましょう。
より詳しい薬膳の知識や、野菜を使った身近な薬膳について知りたい方は、やさい薬膳のサイトもぜひご覧ください。スーパーで手に入る身近な野菜で薬膳を実践する方法が学べますよ。