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たんぽぽの効能

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たんぽぽは「清熱解毒」の作用があり、特に風熱による発熱や目の充血、くしゃみや鼻づまりなどの炎症症状を和らげるのに適しています。古くから薬草として親しまれてきた一方で、身近な野草として食用にも広く利用されてきました。

たんぽぽ

たんぽぽの旬と種類・選び方

たんぽぽの効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、摘むときの見分け方を知っておくと選びやすくなります。道ばたや土手で見かける野草ですが、花・葉・根のすべてが食べられ、部位ごとに食べごろが少しずつ異なります。

旬は春、根は秋冬にも楽しめる

やわらかい若葉や花が食べごろを迎えるのは、3月から5月ごろの春です。寒さがゆるむと地面に葉を広げ、苦味の少ない若い葉が摘めるようになります。一方、コーヒーやお茶に使う根は、養分をたくわえた秋から冬に掘り上げると、香りや風味がしっかり出ます。葉は春、根は秋冬と、季節で使い分けられるのがたんぽぽの特徴です。野山や河川敷で摘むときは、農薬や車の往来が気になる場所を避け、よく洗ってから使うと安心です。

セイヨウタンポポと在来種の見分け方

日本で見られるたんぽぽは、大きく外来のセイヨウタンポポと、昔から自生する在来種(カントウタンポポなど)に分かれます。見分けるポイントは、花のすぐ下にある「外総苞片(がいそうほうへん)」と呼ばれるがくの部分です。食用としてはどちらも利用でき、私たちが多く目にするのはセイヨウタンポポです。

見分ける点セイヨウタンポポ在来種(カントウタンポポなど)
外総苞片(がく)外側へ反り返る反り返らず密着
開花の時期一年を通して咲く主に春に咲く
見かける頻度都市部にも多い限られた場所に残る

若葉を選ぶときのポイント

食べやすいたんぽぽを摘むときは、次のような点を目安にすると、苦味のおだやかなものを選びやすくなります。

  • 葉が鮮やかな緑色で、ピンとハリのあるもの
  • 株の中心に近い、開いて間もない若い葉
  • 花が咲く前の、葉がやわらかい時期のもの

葉は育つほど苦味が強くなるため、苦味が苦手なら花が咲く前の若葉を選ぶと食べやすくなります。摘んだあとはしおれやすいので、その日のうちに下ごしらえをするのがおすすめです。

たんぽぽのおすすめの食べ方

たんぽぽは独特の苦味と香りが持ち味で、下ごしらえや部位の使い分けで楽しみ方が広がります。葉・根それぞれの食べ方と、ヨーロッパで親しまれてきた飲み方まで紹介します。

葉は塩茹でして苦味をやわらげる

たんぽぽの葉はアクと苦味が強いので、塩を加えた湯でさっと茹で、水にさらしてから使うと口当たりがよくなります。下ゆでした葉は、おひたしやごま和え、からし和えにすると、ほろ苦さがほどよい箸休めになります。若くてやわらかい葉なら、生のままサラダに少量混ぜても、爽やかな苦味が味のアクセントになります。衣をつけて天ぷらにすると、加熱で苦味がやわらぎ、サクッとした食感とともに香りを楽しめます。フランスやイタリアでは、たんぽぽの葉をサラダ野菜として食べる食文化もあり、苦味のある葉物として親しまれてきました。

根はきんぴらやたんぽぽコーヒーに

たんぽぽは根も食べられ、捨てるところが少ない野草です。よく洗った根を細切りにし、きんぴらや素揚げにすると、ごぼうに似た土の香りと歯ごたえが立ちます。なかでも昔からヨーロッパで親しまれてきたのが、コーヒーの代用品として飲まれてきた「たんぽぽコーヒー」です。根を乾燥・焙煎して入れるノンカフェイン飲料で、家庭でも次の手順で作れます。

  • 掘り上げた根の土を落とし、よく洗って細かく刻む
  • 天日やフライパンで、色が濃くなるまで乾燥・焙煎する
  • 湯で煮出すと、コーヒーに似た香ばしい一杯になる

カフェインを控えたい人の飲み物としても選ばれます。カフェインを抜いた飲み物の仕組みは、カフェインレスコーヒーの解説もあわせて読むと、選び方の参考になります。

摘んだあとの保存のコツ

たんぽぽの葉は乾燥に弱く、摘んだままにするとすぐにしおれてしまいます。すぐに使わないときは、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに食べきります。たくさん摘めたときは、塩茹でして水気をしっかり絞り、小分けにして冷凍しておくと、和え物や汁物に少しずつ使えて便利です。根は土を落としてよく洗い、薄く切って天日でしっかり乾燥させておくと、お茶やコーヒー用として長く保存できます。乾燥や冷凍を使い分ければ、春に摘んだたんぽぽを無駄なく楽しめます。

あわせて、同じく春に旬を迎える野草のよもぎの効能も知っておくと、春の食卓づくりの参考になります。

春に若葉が芽吹くたんぽぽは、花・葉・根まで使える野草です。ほろ苦い葉をおひたしや天ぷらに、根を香ばしいたんぽぽコーヒーにと、ひと手間かければ春ならではの味わいになります。足元に芽吹く苦味を楽しむ一品として、季節の食卓に取り入れてみてください。

たんぽぽの効能

分類

清熱類

四気五味

苦味・甘味、寒性

帰経

肝、胃

春先〜初夏

旬

主な産地

全国

野菜の効果

おすすめの食べ方

発汗により余分な熱を取り除き、目の充血や鼻の不快感を和らげます。

葉をサラダや和え物に、根をお茶やスープにして楽しむと香りと苦味を活かせます。

薬膳的メモ

寒性の清熱解毒作用で、風熱による発熱や腫れを鎮める野草です。

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