蓮の実の効能
蓮の実の効能
脾と腎を働きをサポートし、血を補うため心を落ち着ける作用があるとされています。
スープや炒め物、お粥に加えることで、栄養豊富な料理に仕上がります。
蓮の実は滋養強壮や精神安定に役立つとされ、特に秋に適しています。
蓮の実は脾と腎を補い、心を落ち着かせる働きがあるとされます。特に消化器系が弱っているときや、精神的な不安定感を感じるときに適した食材です。スープや炒め物、お粥に加えることで、心身を整える栄養豊富な料理を楽しむことができます。

蓮の実の旬と種類・選び方
蓮の実の効能をおいしく取り入れるなら、いつ穫れるどんな食材なのか、種類や選び方を知っておくと使いやすくなります。栗や百合根に似たほっくりとした食感をもち、料理からデザートまで幅広くなじむ食材です。蓮の実には、大きく次のような種類があります。
| 種類 | 特徴 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 生の蓮の実 | 採れたてはみずみずしい(産地で主に流通) | そのまま・あえ物 |
| 乾燥蓮の実 | 通年手に入り、戻して使う | お粥・スープ・デザート |
| 蓮子心(中央の芽) | 緑色で強い苦み | 取り除く/苦みを生かしてお茶 |
蓮の花のあと、夏から秋に実る
蓮の実は、夏に咲いた蓮の花が散ったあと、蜂の巣のような形の花托(かたく)にできる種子です。収穫は8月から9月ごろで、種子を取り出し、外皮をむいて乾燥させたものが多く出回ります。食用としては中国産やベトナム産が主流で、日本では乾燥品が通年手に入ります。同じ蓮の植物の地下茎が、よく知られた蓮根(れんこん)です。蓮は実も根も食べられる植物で、れんこんを細かくした蓮根パウダーのように、部位ごとに加工して使われています。
中央の芽(蓮子心)は苦みがある
蓮の実の中央には、緑色の小さな芽が入っています。これは「蓮子心(れんししん)」と呼ばれ、強い苦みがあります。市販の乾燥蓮の実は、あらかじめこの芽が抜かれた状態で売られていることが多いのですが、残っている場合は、半分に割って取り除いてから使うと、料理がほろ苦くなりません。お菓子やお粥など甘めの料理に使うときは、取り除いておくと味がまとまりやすくなります。なお、取り除いた緑の芽そのものは、苦みを生かして「蓮芯茶(れんしんちゃ)」としてお茶に使われることもあり、捨てずに乾かしておくと無駄になりません。
乾燥蓮の実の選び方と戻し方
乾燥蓮の実を選ぶときは、粒の大きさがそろい、割れや欠けの少ないものを選ぶと、火の通りが均一になります。使う前は、次のように戻してから調理します。
- 水に数時間ひたして、芯までゆっくり戻す
- 急ぐときは、熱湯でゆでこぼしてから使う
- かたい場合は、少量の重曹を加えて下ゆですると柔らかくなりやすい
しっかり戻してから煮ると、ほくほくとした食感になります。苦みやえぐみが気になるときは、戻し汁は使わず、新しい水で煮るとすっきり仕上がります。
蓮の実のおすすめの食べ方
蓮の実は、料理にもデザートにもなる懐の深い食材です。ほっくりした食感とやさしい甘みを生かした、定番の使い方を紹介します。
お粥・スープでほっくり味わう
戻した蓮の実は、中華粥やスープの具材にすると、栗や百合根に似たほくほくとした食感が楽しめます。鶏肉と一緒にじっくり煮込む韓国のサムゲタン(参鶏湯)にも、蓮の実が加えられることがあります。米や雑穀と炊き合わせれば、やさしい甘みのあるお粥になり、やわらかく炊けば朝の一品にも合わせやすくなります。中華料理では、鶏肉やきのこ、なつめなどと合わせてスープにすることも多く、具だくさんの一杯になります。煮込むほど柔らかくなるので、スープや煮物では他の具材と一緒に時間をかけて火を通すと、味がよくしみます。半分に割って加えると火の通りが早く、煮込み時間を短くしたいときにも向きます。
月餅やお汁粉などデザートに
蓮の実は、甘いお菓子の素材としても親しまれています。砂糖と油でなめらかに練り上げた「蓮蓉餡(れんようあん)」は、高級な月餅の定番の餡として知られています。家庭では、戻した蓮の実を砂糖と一緒に煮て、お汁粉やぜんざいに加えたり、シロップで甘く煮てデザートにしたりと、栗のような感覚で楽しめます。なつめや百合根と一緒に甘く煮るのも、薬膳デザートでよく見られる組み合わせです。やさしい甘みなので、煮込み加減で好みの柔らかさに調整できます。
乾燥蓮の実の保存のコツ
乾燥蓮の実は、湿気を避けて保存するのが基本です。袋を開けたあとは、密閉容器やチャック付き袋に入れ、湿気と虫を避けて冷暗所で保存します。湿気を吸うとカビや傷みの原因になるため、乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。長く保存したいときは、冷蔵庫に入れておくと風味が保ちやすくなります。戻したあとに使いきれなかった分は、ゆでてから小分けにして冷凍しておくと、スープやお粥に少しずつ使えて便利です。
あわせて、薬膳のデザートや煮込みでよく一緒に使われるなつめの効能や百合根の効能も知っておくと、献立づくりの参考になります。
夏から秋に実る蓮の実は、お粥やスープ、月餅やお汁粉まで、料理にもデザートにもなる食材です。乾燥品を戻してほっくりと煮上げれば、栗のようなやさしい甘みが楽しめます。中央の芽の苦みだけ気をつけて、毎日の食卓に取り入れてみてください。
