くわいの効能
くわいの効能
血流を調節し、体内の余分な滞りを改善するとされています。
煮物や揚げ物にして、風味と食感を楽しむのがおすすめです。
痰を取り除き、咳などを整える作用があるとされています。
くわいは苦味と甘味をもち、血の巡りをよくして、体内の滞りを和らげる働きがあるとされています。痰や咳が気になるときにも向くとされる食材です。煮物や揚げ物にするとほくほくとした食感が引き立ち、食事に彩りを加えます。

くわいの旬と種類・選び方
くわいの効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。ほっくりとした食感とほろ苦さ、ぴんと伸びた芽が持ち味の、冬を彩る食材です。
旬は冬、おせちの縁起物
くわいは、水田で育つ水生植物の、ふくらんだ地下茎(塊茎)を食べる野菜です。旬は11月から12月ごろの冬で、おせち料理の需要が高まる年末に多く出回ります。先端から芽がぴんと伸びた姿が「芽が出る」に通じ、出世や開運を願う縁起物として、おせちの煮しめに欠かせません。主な産地は、全国一の生産量をほこる広島県(福山)のほか、埼玉県や大阪府などです。冬の限られた時期に味わえる、季節感の強い食材です。
青くわい・白くわい・吹田くわい
くわいには、いくつかの種類があり、大きさや味わいが異なります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 青くわい | 日本で最も一般的。青みがかり、ほっくりした食感 |
| 白くわい | 中国系で大きめ。やわらかく、くせが少ない |
| 吹田くわい | 大阪のなにわ伝統野菜。小粒で、ほろ苦さと香りが濃い |
おせちや煮しめには、形がよく食感のよい青くわいが定番です。小粒で滋味深いなにわの伝統野菜の吹田くわいのように、地域で大切に受け継がれてきた品種もあります。料理や手に入りやすさに合わせて選び分けられます。
選び方と下処理のコツ
おいしいくわいを選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 丸くふっくらとして、ずっしりと重みのあるもの
- 芽がぴんと張ってまっすぐ伸び、折れていないもの
- 表面につやがあり、しわやしなびのないもの
くわいはアクが強いので、調理の前に下処理をします。芽を残して皮をむき(おせちでは六方むきにします)、水にさらしてから、米のとぎ汁などでゆでると、えぐみがやわらいで食べやすくなります。縁起物として芽は切り落とさず、形を生かして使うのが、昔ながらの仕立て方です。
くわいのおすすめの食べ方
くわいは、ほっくりした食感とほろ苦さを生かして、煮ても揚げてもおいしく楽しめます。定番の食べ方を紹介します。
含め煮・煮しめに
くわいの代表的な料理は、だしでやさしく炊く含め煮です。芽を残して六方にむき、しょうゆとみりんで上品に味を含ませると、おせちの煮しめにふさわしい一品になります。ほっくりした食感とほろ苦さが、甘めの味つけとよく合います。鶏肉や根菜と一緒に炊き合わせると、冬らしい滋味のある煮物になります。お祝いの席を彩る、縁起のよい料理です。
素揚げ・チップス・揚げ物に
薄切りにして揚げるくわいチップスは、パリパリとした食感とほろ苦さが楽しめる、おつまみにも向く一品です。丸ごと素揚げにして塩をふると、外は香ばしく中はほくほくに仕上がります。天ぷらや、つぶしてコロッケ、グラタンにするのもおすすめです。揚げると苦みがやわらぎ、甘みと香ばしさが引き立つので、くわいが初めての方にも食べやすくなります。
くわいの保存のコツ
くわいは乾燥に弱く、そのまま置くとしなびやすい食材です。湿らせたキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに使いきります。水を張った容器に浸して冷蔵し、水をときどき替える方法でも、乾燥を防げます。すぐに使いきれないときは、下ゆでしてから水気をきり、冷凍しておくと、煮物や揚げ物に使えて便利です。芽が折れないように、やさしく扱いましょう。
あわせて、同じくおせちやお祝いの席に使われ、ほくほくと甘い栗の効能や、関西の伝統野菜を紹介するなにわの伝統野菜のページも知っておくと、冬の食卓づくりの参考になります。
冬に旬を迎えるくわいは、おせちの含め煮や煮しめ、素揚げやチップスまで、季節とお祝いを感じさせてくれる食材です。形のよい青くわい、くせの少ない白くわい、香り高い吹田くわいと、種類に合わせて使い分けると持ち味が生きます。芽が出る縁起物として、冬の食卓やお祝いの席に、旬のくわいを取り入れてみてください。
