蓮根の効能
蓮根の効能
血の巡りを良くし、体内の余分な熱を鎮めると言われています。体力の回復や消化促進にも役立つとされています。
加熱調理することで、冷性を和らげ、煮物やスープとして温かくいただくのがおすすめです。
れんこんは調理法によって特性が変わるため、体調や季節に応じた使い方を心がけてください。
れんこんは、生のものは涼性で余分な熱を鎮め、血の滞りを散らすとされ、加熱するとその冷やす性質がやわらぎ、脾胃を補う食材になるといわれています。体に余分な熱がこもるときや、胃腸の調子を整えたいときに向き、消化を助ける料理にも取り入れやすい食材です。特に冬場には温かい煮物やスープにして、体を内側から整える使い方が好まれます。

蓮根の旬と種類・選び方
蓮根の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。シャキシャキからもちもちまで、切り方や部位で食感が変わる、冬を彩る縁起のよい食材です。
旬は秋から冬、縁起物のれんこん
れんこんは、ハスの地下茎が肥大したものを食べる野菜です。新れんこんが出回る夏から初秋もみずみずしくおいしいですが、甘みがのる本格的な旬は秋から冬で、お正月の需要が高まる年末にとくに多く出回ります。穴が空いた姿が「先(未来)を見通す」に通じることから、おせちや祝い事に欠かせない縁起物とされています。主な産地は、全国一の生産量をほこる茨城県(霞ヶ浦周辺)のほか、徳島県や佐賀県、愛知県などです。金沢の加賀野菜である加賀蓮根のように、地域で大切に育てられてきた品種もあります。
先端・中央・根元で食感が違う
れんこんは、ひとつの節でも部位によって食感が異なり、向く料理が変わります。
| 部位 | 特徴・向く料理 |
|---|---|
| 先端 | やわらかくシャキシャキ。サラダや酢の物に |
| 中央 | ほどよい食感でバランス型。きんぴらや炒め物に |
| 根元 | 粘りと甘みが強い。すりおろしや煮物、れんこん餅に |
シャキシャキ感を楽しむなら先端を薄切りに、もちもち感を生かすなら根元をすりおろしてと、部位で使い分けると持ち味が生きます。薄く切ってさっと火を通せばシャキッと、厚く切ってじっくり加熱すればほくほくと、切り方でも食感が変わります。
選び方とアク・変色対策
おいしい蓮根を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 太くまっすぐで、ふっくらと丸みがあり、ずっしり重いもの
- 皮が薄い茶色でつやがあり、傷や変色の少ないもの
- 切り口がみずみずしく、穴の内側が黒ずんでいないもの
れんこんは、切ったまま置くと、アクで切り口が黒ずみやすい野菜です。白く仕上げたいときは、皮をむいて切ったらすぐに酢水にさらすと、変色を抑えられます。きんぴらや酢の物など、白さを生かす料理ではこのひと手間が効きます。色を気にしない煮物などでは、さらさずに使ってもかまいません。
蓮根のおすすめの食べ方
蓮根は、シャキシャキともちもち、二つの食感を生かして、和洋中どんな料理にもなじみます。定番の食べ方を紹介します。
きんぴら・煮物・はさみ揚げに
薄切りや乱切りにして甘辛く炒めるきんぴらは、シャキシャキ食感が楽しめる定番です。筑前煮などの煮物に加えると、ほっくりとして煮汁がしみ、冬らしい一品になります。穴に肉だねを詰めて揚げるはさみ揚げや、衣をつけた天ぷらは、外はカリッと中はもちっと仕上がります。厚めに切って加熱すると、ほくほくした食感を存分に味わえます。
サラダ・酢ばす・すりおろしに
薄切りにしてさっとゆで、マヨネーズやドレッシングで和えるサラダは、シャキシャキ感が引き立ちます。甘酢に漬ける酢ばすは、彩りのよい箸休めやおせちの一品になります。すりおろした根元のれんこんは、団子にして焼いたり蒸したりするれんこん餅や、汁物に加えてとろみをつけるのにも向きます。生のすりおろしを加えると、汁物がふんわりとやさしい口当たりになります。
蓮根の保存のコツ
泥つきのれんこんは比較的日もちするので、新聞紙に包んで冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存します。カットしたものは切り口から乾燥・変色しやすいので、ラップでぴったり包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で早めに使いきります。すぐに使いきれないときは、薄切りにして酢水でさっとゆで、水気をきって冷凍しておくと、炒め物や煮物に使えて便利です。乾燥させた製品も便利で、水で戻して使える乾燥加賀蓮根を常備しておくと、あと一品ほしいときに役立ちます。
あわせて、同じハスから採れる蓮の実の効能や、同じくおせちの縁起物であるくわいの効能も知っておくと、冬の食卓づくりの参考になります。
秋から冬に旬を迎える蓮根は、きんぴらや煮物、はさみ揚げ、サラダや酢ばすまで、食感の違いを楽しめる縁起のよい食材です。シャキシャキの先端、バランスのよい中央、もちもちの根元と、部位や切り方に合わせて使い分けると持ち味が生きます。先を見通す縁起物として、冬の食卓やお祝いの席に、旬の蓮根を取り入れてみてください。
