玫瑰花の効能
玫瑰花の効能
気機を調整し、鬱滞を解消し、血流を改善すると言われています。
お茶として飲むほか、乾燥花を煮込んでスープに加えるのも良いです。
胸部の張りや痛み、血行不良による不調を和らげる作用が期待されます。
玫瑰花は甘味と微苦味をもち、温性で、気の巡りを整えて滞りをほぐし、血の巡りを促すとされる食用のバラです。気分がふさぎがちなときや、胸やわき腹の張りが気になるとき、女性特有の不調が気になるときの養生に向くとされます。乾燥させたつぼみをお茶にしたり、料理やお菓子の香りづけに取り入れたりして、日常に楽しめる薬膳の花です。

玫瑰花の旬と種類・選び方
玫瑰花の香りと効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。開く前のつぼみを摘んで乾燥させた、華やかな香りが持ち味の薬膳の花です。
旬は初夏、つぼみを摘んで乾燥
玫瑰花は、香りの高い食用バラのつぼみを乾燥させたものです。花が咲く初夏(5月から6月ごろ)に、ふっくらとふくらんで開く直前のつぼみを摘み取り、香りを逃がさないように乾燥させます。咲ききった花よりも、つぼみのほうが香りが濃く、見た目も美しく仕上がります。中国の山東省・平陰は玫瑰の名産地として知られ、ローズティーやジャムの原料に使われてきました。乾燥品として一年中手に入るので、薬膳茶や製菓に通年で取り入れられます。
マイカイ花・ハマナス・ローズバッド
薬膳でいう玫瑰花は、基本的に中国産のマイカイ花を指します。身近な食用のバラには、ほかにも産地や品種によって呼び名と使い分けがあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| マイカイ花(玫瑰花) | 中国産の食用バラのつぼみ。薬膳茶やブレンドの定番 |
| ハマナス | 日本に自生する近縁種。花も実(ローズヒップ)も使える |
| ローズバッド | 製菓やハーブティー用の小さなつぼみ。彩りや香りづけに |
香りを楽しむ薬膳茶にはマイカイ花、彩りや製菓の飾りにはローズバッドと、用途で選び分けられます。なつめやくこの実と合わせると、見た目も華やかなブレンド茶になります。どれも乾燥品なので、少量ずつ使えて常備に向きます。
選び方と扱い方のコツ
よい玫瑰花を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- つぼみの形がふっくらと整い、崩れていないもの
- 色が鮮やかで、袋を開けたときに香りがしっかり立つもの
- 湿気を含まずさらりとして、変色や色あせのないもの
玫瑰花は香りが命なので、開封後は香りが飛ばないうちに使いきるのがおいしさのコツです。お茶にするときは、熱湯を注いだらふたをして数分蒸らすと、香りが立ちやすくなります。煮込みすぎると香りが弱まるので、仕上げにさっと加えるくらいがちょうどよく仕上がります。
玫瑰花のおすすめの食べ方
玫瑰花は、華やかな香りを生かして、お茶からお菓子まで幅広く使えます。定番の楽しみ方を紹介します。
ローズティー・ブレンド茶に
玫瑰花の持ち味がいちばん生きるのは、つぼみに熱湯を注ぐローズティーです。数粒を急須やカップに入れて湯を注ぐだけで、ふんわりと甘い香りが広がり、ひと息つきたいときの一杯になります。紅茶や緑茶に少し加えると、いつものお茶が華やかな香りに変わります。なつめ、くこの実、菊花などと合わせた薬膳ブレンド茶は、見た目も美しく、気分を切り替えたいときの養生に向きます。
ジャム・シロップ・お菓子に
玫瑰花は、お菓子や甘いものの香りづけにも向きます。砂糖と煮詰めるローズジャムや、はちみつに漬けるローズシロップにすると、ヨーグルトやパンに添えて香りを楽しめます。ゼリーや寒天、焼き菓子に散らせば、彩りと香りのアクセントになります。乾燥した花びらをそのまま飾りに使うと、手づくりのお菓子が華やかに仕上がります。砂糖やはちみつと合わせると、香りがやわらかく引き立ちます。
玫瑰花の保存のコツ
玫瑰花は湿気と光に弱く、放っておくと香りが飛んで色もあせやすい花です。乾燥剤と一緒に密閉容器や保存袋に入れ、直射日光の当たらない冷暗所で保存します。湿気が気になる季節は、冷蔵庫に入れておくと香りを保ちやすくなります。開封後は早めに使いきると、いちばんよい香りを楽しめます。大量にあるときは小分けにして、使う分だけ取り出すと、湿気を防げて便利です。
あわせて、同じく薬膳茶やブレンドの相手になるなつめの効能や、同じく香りを楽しむ花の金木犀の効能も知っておくと、薬膳茶づくりの参考になります。
華やかな香りが持ち味の玫瑰花は、ローズティーやブレンド茶、ジャムやお菓子の香りづけまで、気分を切り替えたいときに寄り添う薬膳の花です。香り高いマイカイ花、花も実も使えるハマナス、製菓向きのローズバッドと、用途に合わせて選び分けると持ち味が生きます。気の巡りが気になるときの養生に、玫瑰花の香りを暮らしに取り入れてみてください。
