空豆の効能
空豆の効能
脾と胃を補い、余分な湿を取り除くとされ、むくみや消化不良の改善に役立ちます。
塩ゆでや炒め物にすると、味わいが引き立ち、栄養価を損なわず美味しく楽しめます。
そら豆は脾胃を補い、湿を取り除くとされ、特にむくみや疲労感の改善に向いています。
そら豆は甘味をもち、性質はおだやかで、胃腸の働きを補い、体の余分な湿をさばくとされる豆です。むくみや、体の重だるさが気になるときの養生に向くとされ、春から初夏に旬を迎えます。塩ゆででそのまま食べるほか、炒め物やスープにも取り入れやすい、季節を感じる食材です。

空豆の旬と種類・選び方
そら豆の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。ふっくらとした実と、ほのかな甘みと苦みが持ち味の、春から初夏を告げる豆です。
旬は春から初夏、おいしさは短い
そら豆は、さやが空(そら)に向かって育つことから、その名がついたといわれる豆です。旬は春から初夏(4月から6月ごろ)で、関東以南から北上しながら出回ります。収穫してから時間がたつと、急に甘みと風味が落ちるため、「おいしいのは収穫から三日だけ」といわれるほど、鮮度が大切な野菜です。主な産地は、全国一の生産量をほこる鹿児島県のほか、千葉県や茨城県などです。さや付きのものを選び、食べる直前にさやから出すと、持ち味を生かせます。
一寸そら豆・お多福豆
そら豆には、大きさや使い方の異なるいくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 一寸そら豆 | 一粒が大きい定番種。塩ゆでや焼きそら豆に向く |
| お多福豆 | 乾燥させた大粒の豆。甘く煮る煮豆に使われる |
| さや若採り | 若くやわらかいうちに収穫。薄皮ごと食べやすい |
塩ゆでや焼きそら豆には大粒の一寸そら豆、甘い煮豆には乾燥のお多福豆と、用途で選び分けられます。乾燥豆は保存がきき、おせちや甘煮など、和の料理に使われます。生のそら豆は旬の時期だけの味わいなので、出回る短い季節に楽しみたい豆です。
選び方と下ごしらえのコツ
おいしいそら豆を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- さやの緑色が濃くてつやがあり、ふっくらと張りのあるもの
- さやの外側に、うっすらと産毛が残っているもの
- 豆の「お歯黒」(黒い筋)が、まだ薄い緑色をしているもの(新しいしるし)
そら豆は、さやから出すと乾燥が進むので、調理の直前にさやをむきます。豆の「お歯黒」の反対側に浅く切れ目を入れてからゆでると、火の通りがよく、薄皮もむきやすくなります。塩を加えた湯で2〜3分ゆで、ざるにあげて冷ますと、色よく仕上がります。薄皮はむいても、やわらかいものはそのまま食べてもよく、好みで使い分けられます。
空豆のおすすめの食べ方
そら豆は、ほくほくとした食感とほのかな甘みを生かして、ゆで・焼きから炒め物、スープまで楽しめます。定番の食べ方を紹介します。
塩ゆで・焼きそら豆に
そら豆の持ち味がいちばん生きるのは、塩ゆでや焼きそら豆です。塩を加えた湯でさっとゆでて、熱いうちに薄皮をむいて食べると、ほくほくとした食感と甘みが楽しめます。さや付きのままグリルやフライパンで焼く焼きそら豆は、蒸し焼きになって甘みが凝縮し、香ばしさも加わって、お酒の肴にもぴったりです。ゆでたそら豆は、塩を少しふるだけで、素材の味を存分に味わえます。とれたてをすぐに加熱すると、いっそう甘く仕上がります。
炒め物・スープ・そら豆ご飯に
そら豆は、料理の彩りや主役としても活躍します。オリーブオイルやバターで炒めると、こくが出て、肉やえびとの炒め物によく合います。つぶしてポタージュにすると、なめらかでまろやかなスープになります。米と一緒に炊くそら豆ご飯は、豆の香りと彩りで、春らしい一品になります。かき揚げにすると、ほくほくとした食感が楽しめます。さっとゆでてサラダや和え物に加えると、緑が映えて、食卓が華やぎます。
空豆の保存のコツ
そら豆は鮮度が落ちやすく、さやから出すとさらに早く風味が抜けてしまう豆です。買ったらできるだけ早く調理するのがいちばんですが、すぐに使えないときは、さや付きのままポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で2〜3日を目安に保存します。すぐに食べきれないときは、かために塩ゆでして、薄皮をむいてから保存袋に入れて冷凍しておくと、炒め物やスープ、ご飯に使えて便利です。生のままさやから出して冷凍するより、さっとゆでてからのほうが、色と風味を保ちやすくなります。
あわせて、同じく胃腸を補うとされる豆の白いんげんの効能や、同じく脾胃をいたわるとされる大豆の効能も知っておくと、季節の食卓づくりの参考になります。
春から初夏に旬を迎えるそら豆は、塩ゆでや焼きそら豆、炒め物やスープ、そら豆ご飯まで、ほくほくとした食感とほのかな甘みを楽しめる豆です。大粒の一寸そら豆、煮豆のお多福豆と、種類に合わせて使い分けると持ち味が生きます。むくみや体の重だるさが気になる季節の養生に、旬のそら豆を取り入れてみてください。
