はとむぎの効能
はとむぎの効能
利尿作用により体内の余分な水分を排泄し、むくみや湿邪の改善に役立ちます。
スープや炒め物、リゾットに加えることで、香ばしい味わいが楽しめます。
はと麦は利尿作用が高く、体内の余分な水分を排出する助けになると言われています
はと麦は甘味と淡い味をもち、性質はやや涼やかで、胃腸の働きを助け、体の余分な水分や湿をさばくとされる雑穀です。むくみや、体の重だるさが気になるときの養生に向くとされ、肌の調子が気になるときにも古くから親しまれてきました。煮出したお茶や、ごはんに混ぜて、日常に取り入れやすい食材です。

はと麦の旬と種類・選び方
はと麦の効能をおいしく取り入れるなら、原料の特徴と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。ほのかな甘みと香ばしさ、もちっとした食感が持ち味の、古くから薬膳に使われてきた雑穀です。
原料は秋に実る、薬膳の定番雑穀
はと麦は、イネ科の植物で、数珠玉(じゅずだま)の仲間にあたります。実は秋に収穫され、乾燥させて雑穀やお茶として一年を通して使われます。漢方では、殻と渋皮を取り除いた種の部分を「薏苡仁(よくいにん)」と呼び、薬膳でも古くから親しまれてきました。主な産地は、富山県や岩手県、栃木県などです。お茶として広く飲まれているほか、雑穀ごはんやサラダにも使われています。乾燥した雑穀なので保存がきき、いつでも取り入れられます。
丸粒・はと麦茶・はと麦粉
はと麦は、使う形によっていくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 丸粒(精白はと麦) | もちっとした食感。ごはんに混ぜたりスープに入れたり |
| はと麦茶 | 焙煎して煮出すお茶。香ばしくくせが少ない |
| はと麦粉 | 粉にしたもの。お菓子や料理に混ぜて使える |
もちっとした食感を料理に生かすなら丸粒、手軽に飲みたいならはと麦茶、お菓子づくりに使うならはと麦粉と、用途で選び分けられます。丸粒は、米と一緒に炊いたり、スープに加えたりと、毎日の食事に取り入れやすい形です。それぞれの持ち味を生かして選べます。
選び方と下ごしらえのコツ
よいはと麦を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 粒の大きさがそろっていて、欠けや割れの少ないもの
- 変色や湿気がなく、さらりと乾いているもの
- お茶なら、袋を開けたときに香ばしい香りが立つもの
丸粒のはと麦は、外側がかたいので、ひと晩水に浸してから使うと、もちっとやわらかく炊けます。急ぐときは、たっぷりの湯で20〜30分ゆでてから、料理に使うのがおすすめです。ゆでたはと麦は、汁ごと使うとうま味が逃げません。下ゆでして小分けにしておくと、サラダやスープにすぐ使えて便利です。
はと麦のおすすめの食べ方
はと麦は、もちっとした食感と香ばしさを生かして、ごはんやスープ、お茶まで幅広く使えます。定番の食べ方を紹介します。
雑穀ごはん・スープ・サラダに
はと麦の持ち味がいちばん生きるのは、もちっとした食感を生かした料理です。米に混ぜて炊く雑穀ごはんは、香ばしさとぷちもちの食感が楽しめます。スープやリゾット、雑炊に加えると、食べごたえが出て、体が温まる一品になります。ゆでて冷ましたはと麦を、野菜と合わせてサラダにすると、つぶつぶの食感がアクセントになります。シチューや煮込み料理に加えると、とろみとうま味が増します。よく煮るとやわらかくなるので、好みのかたさに合わせて加熱します。
はと麦茶・トッピングに
はと麦は、お茶としても親しまれています。焙煎したはと麦を煮出すと、香ばしくくせのないお茶になり、冷やして冷茶にすると、暑い時期にもすっきり楽しめます。麦茶やほうじ茶とブレンドしても飲みやすく、毎日の水分補給に向きます。煎ったはと麦は、そのままヨーグルトやサラダ、スープのトッピングにすると、香ばしさと食感を添えられます。お茶を煮出したあとのはと麦も、やわらかいので、汁物やおかゆに加えて無駄なく使えます。
はと麦の保存のコツ
乾燥したはと麦は日もちしますが、湿気を吸うと風味が落ち、虫がつくこともあるので、密閉容器に入れて、湿気を避けた冷暗所で保存します。夏場や長く使わないときは、密閉して冷蔵庫に入れておくと、虫やカビを防げて安心です。ゆでたはと麦は傷みやすいので、小分けにして冷凍しておくと、ごはんやスープ、サラダに凍ったまま使えて便利です。はと麦茶も、開封後は密閉して早めに使いきると、香ばしい香りを保てます。
あわせて、同じく胃腸をいたわるとされる麦の大麦の効能や、同じく水の巡りを整えるとされるとうもろこしの髭の効能も知っておくと、季節の食卓やお茶づくりの参考になります。
古くから薬膳に使われてきたはと麦は、雑穀ごはんやスープ、サラダ、はと麦茶まで、もちっとした食感と香ばしさを楽しめる雑穀です。料理に使う丸粒、手軽なはと麦茶、お菓子づくりのはと麦粉と、形に合わせて使い分けると持ち味が生きます。むくみや体の重だるさが気になる季節の養生に、はと麦を取り入れてみてください。
