くこの実の効能
くこの実の効能
腎を滋養し、肝を補い、目や腰のだるさ、疲れを和らげます。
スープやお粥に加えたり、お茶にして飲むのがおすすめです。
肺を潤し、咳を和らげる作用があり、体全体の滋養に優れています。
腎を補い肝を滋養する効果があり、目の疲れや腰のだるさを改善するとされています。また、肺を潤し咳を和らげるため、乾燥が気になる季節に適しています。スープやお粥に加えたり、くこの実茶として飲むことで手軽に日常に取り入れることができ、滋養強壮にも役立つとされています。

くこの実の特徴と選び方
くこの実の効能をおいしく取り入れるなら、どんな食材なのか、種類や選び方を知っておくと使いやすくなります。鮮やかな赤い色とほのかな甘みをもち、杏仁豆腐の上にのった赤い実としてもおなじみの食材です。
産地と「ゴジベリー」の呼び名
くこの実はナス科の植物の果実で、主な産地は中国の寧夏(ねいか)などです。夏から秋にかけて収穫されますが、生のままでは傷みやすいため、天日や機械で乾燥させたものが世界中で広く流通しています。日本のスーパーや製菓材料店でも、乾燥品を通年で手に入れられます。なお、「くこの実」「枸杞子(くこし)」「ゴジベリー」は呼び名の違いで、日本では乾燥した果実が同じものとして流通しています。海外でシリアルやスムージーに使われる「ゴジベリー」も、薬膳でおなじみのくこの実と同じ仲間です。
乾燥くこの実の選び方
乾燥くこの実を選ぶときは、次のような点を目安にすると、状態のよいものを見分けやすくなります。
- 色が鮮やかな赤からオレンジ色で、くすんでいないもの
- 粒の大きさがそろっているもの
- 黒ずみや、固まってくっついていないもの
色がくすんで黒ずんでいるものは、古くなっていることがあります。湿気を吸って固まっているものも避け、粒がさらりとほぐれるものを選ぶと、料理に使いやすくなります。
戻し方と使い方の基本
乾燥くこの実は、使い方に合わせて、戻したりそのまま使ったりと使い分けられます。
- そのまま:おやつやトッピングに、乾いたまま使う
- 水・ぬるま湯で数分戻す:ふっくらやわらかくして食べる
- 仕上げに散らす:スープや料理の最後に加えて色を生かす
スープやお粥に入れるときは、戻さずそのまま加えても、煮るうちにやわらかくなります。戻したあとの水にも色や風味が出るので、スープやお茶に使う場合は、その水ごと加えても構いません。少量でも赤い差し色が加わるので、使う量は控えめでも十分です。
くこの実のおすすめの食べ方
くこの実は、料理にもお茶にもデザートにも使える便利な乾物です。彩りとほのかな甘みを生かした、定番の使い方を紹介します。
お粥・スープ・薬膳鍋に
中華粥やスープに散らすと、赤い彩りとやさしい甘みが加わります。鶏肉とじっくり煮込むサムゲタン(参鶏湯)や、なつめと合わせた薬膳スープ、火鍋の仕上げにもよく使われます。煮込み料理に加えると、ほどけた甘みがスープにとけ込みます。なつめや蓮の実と一緒に煮ると、赤・茶・白がそろい、見た目もにぎやかな一品になります。少量を加えるだけで、いつものスープが薬膳らしい雰囲気に近づきます。
お茶・デザート・トッピングに
くこの実は、お湯を注いでお茶として楽しむのも定番です。乾燥した菊の花とあわせた菊花茶に浮かべると、赤と黄色の彩りが美しく、香りもやわらぎます。中国には、茶葉や氷砂糖に、くこの実・なつめ・菊花などを合わせて飲む「八宝茶(はっぽうちゃ)」という飲み方があり、配合は地域や家庭によって異なります。デザートでは、杏仁豆腐の飾りのほか、ヨーグルトやグラノーラ、オートミールのトッピングにすると、ほのかな甘みと食感のアクセントになります。乾いたままおやつとしてつまんでも、ドライフルーツのような感覚で楽しめます。くこの実のように、お茶の素材を組み合わせたお茶づくりに興味があれば、薬膳茶のOEMの事例も参考になります。
吸湿しやすいくこの実の保存のコツ
くこの実は甘みがあり、湿気を吸いやすい乾物です。袋を開けたあとは、密閉容器やチャック付き袋に入れ、湿気と虫を避けて冷暗所で保存します。気温が高い時期や、長く保存したいときは、冷蔵庫に入れておくと品質を保ちやすくなります。湿気を吸うと粒どうしがくっついたり、風味が落ちたりするため、乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。少量ずつ使う食材なので、小さめの容器に移しておくと、開け閉めのたびに湿気が入りにくくなります。
あわせて、薬膳のスープやお茶でよく一緒に使われるなつめの効能や菊花の効能も知っておくと、献立づくりの参考になります。
乾燥品が通年手に入るくこの実は、お粥やスープ、お茶やデザートまで幅広く使える便利な乾物です。少量ずつ長く使えるので、台所に常備しておくと使い道が広がります。鮮やかな赤い実を、毎日の食卓に取り入れてみてください。
