百合根の効能
百合根の効能
肺を潤し、咳を鎮め、精神を安定させる作用が期待されます。
スープや煮物、炊き込みご飯に加えると、優しい甘みが引き立ちます。
肺を潤し、喉の渇きや咳を和らげ、心を落ち着かせるとされています。
百合根は、肺を潤し咳を和らげるほか、精神を安定させる効果があるとされています。特に乾燥する季節や、疲れやいらだちが溜まった時におすすめの食材です。また、甘くホクホクとした食感が特徴で、スープや煮物、炊き込みご飯などで活用すると、料理に深みと栄養を加えることができます。心を穏やかに保ち、身体の調子を整える一助となるでしょう。

百合根の旬と種類・選び方
百合根の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と食用の種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。ゆりの花の球根にあたる部分で、甘くホクホクとした上品な味わいが魅力の食材です。
旬は冬、おせちにも使われる
百合根が旬を迎えるのは、11月から2月ごろの冬です。とくに12月は出回る量が増え、おせち料理のきんとんや茶碗蒸しの彩りとして、年末年始の食卓でおなじみです。国内に出回る食用百合根の大半は北海道産で、真狩村(まっかりむら)などが産地として知られています。食べられる大きさに育てるまでに数年かかる、手間のかかる食材でもあります。北海道は百合根のほか多彩な作物の産地で、北海道の伝統野菜を知っておくと、産地の背景がより楽しめます。
食用と観賞用の違い
料理に使う百合根は、苦みの少ないコオニユリやオニユリなどの球根です。花を楽しむ観賞用に売られているユリの球根とは品種が異なり、観賞用のものは食用には向きません。食用として売られているものを選べば安心です。スーパーでは、乾燥を防ぐためにおがくずに包まれた状態で売られていることが多く、料理屋でも珍重される上品な食材として扱われています。
おいしい百合根の選び方
百合根を選ぶときは、次のような点を目安にすると、新鮮なものを見分けやすくなります。
- 全体が白く、ふっくらと丸みがあるもの
- 鱗片(りんぺん)がしっかり締まり、ばらけていないもの
- 変色や傷、しおれが少ないもの
茶色く変色していたり、表面が乾いてしわが寄っていたりするものは鮮度が落ちています。ずっしりと締まって、みずみずしいものを選ぶと、ホクホクとした食感を楽しめます。
百合根のおすすめの食べ方
百合根は、外側の鱗片を一枚ずつはがし、さっと洗ってから使います。茶色く変色した部分があれば、包丁で薄く削ると見た目よく仕上がります。アクやくせが少ないので、長い下ゆでをしなくても使えるのが扱いやすい点です。上品な甘みとホクホクした食感を生かした、和洋の使い方を紹介します。
含め煮・茶碗蒸し・塩ゆでで
はがした鱗片を、だしでさっと煮る含め煮は、百合根のやさしい甘みを味わえる定番です。茶碗蒸しに加えると、ほっくりとした食感が彩りになります。塩を加えた湯でさっとゆでるだけでも、自然な甘みが引き立ち、そのままでもおいしくいただけます。ゆで時間が長いと煮崩れてしまうので、透き通ってきたら火を止めるのがコツです。すりつぶして茶きんしぼりにしたり、きんとんに仕立てたりと、上品な一品にも向きます。
炊き込みご飯・揚げ物・グラタンに
炊き込みご飯に加えると、ホクホクとした食感と甘みがアクセントになります。鱗片に衣をつけて天ぷらや素揚げにすると、外は香ばしく中はほっくりと仕上がります。和食のイメージが強い百合根ですが、バターでソテーしたり、グラタンやポタージュにしたりと、洋風の料理にもよくなじみます。じゃがいもや栗のような感覚で使えるので、いつもの料理に少し加えるだけで、季節を感じる一品になります。少量の塩で味付けすると、素材の甘さがより引き立ちます。
乾燥に弱い百合根の保存のコツ
百合根は乾燥に弱く、そのままにしておくと水分が抜けて変色しやすくなります。買ってきたときにおがくずに包まれている場合は、おがくずごと袋や容器に入れ、冷暗所か冷蔵庫で保存します。おがくずがないときは、新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室に入れると乾燥を防げます。使いかけは、はがした鱗片をラップで包み、早めに使いきります。長く保存したいときは、かために塩ゆでしてから小分けにして冷凍しておくと、煮物やご飯に少しずつ使えて便利です。
あわせて、同じく心を落ち着かせるとされる蓮の実の効能や、肺を潤すとされる梨の効能も知っておくと、秋から冬の食卓づくりの参考になります。
冬に旬を迎える百合根は、含め煮や茶碗蒸し、揚げ物やグラタンまで、和洋どちらにもなじむ上品な食材です。鱗片をはがしてさっと火を通せば、栗のようなホクホクとした甘みが楽しめます。冬ならではの味わいを、毎日の食卓に取り入れてみてください。
