里芋の効能
里芋の効能
里芋は甘味と辛味を持つ平性の食材で、体内の余分な水分や腫れを和らげる作用が期待されています。
里芋は皮をむき、一口大に切って煮物にするのが定番です。しょうがを加えて煮ることで、体を温める効果が高まり、冷え性対策にもなります。
むくみ・皮膚の下にある固まり感(コリ)などを感じるときには、スーパーで里芋を選んで見てください。
里芋は甘味と辛味をもち、平性で、胃腸をいたわり、体にこもった余分な水分や湿をさばくとされる根菜です。ねっとりとした食感とやさしい甘みが持ち味で、胃腸が疲れやすいときや、寒い時季に温かい料理を取り入れたいときの養生に向くとされます。煮物や汁物から、きぬかつぎ、コロッケまで、秋冬の家庭料理に欠かせない、いも類の野菜です。

里芋の旬と種類・選び方
里芋の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。ねっとりとした食感と独特のぬめりが持ち味の、秋から冬に旬を迎えるサトイモ科の根菜です。
旬は秋から冬、親芋・子芋・孫芋
里芋は、土の中で、親芋のまわりに子芋、孫芋と、つながって育つ根菜です。旬は秋から冬(9月から12月ごろ)で、寒くなるころに、ねっとりとした食感と甘みがのります。日本では古くから栽培され、いもといえば里芋を指した時代もあるほど、なじみの深い野菜です。ふだん食べるのは、やわらかくねっとりした子芋・孫芋で、大きな親芋は、品種によって食べたり、種いもにしたりします。煮物にすると、独特のねっとり感とやさしい甘みが楽しめます。
土垂・石川早生・海老芋と八つ頭
里芋は、品種によって食感や形が変わります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 土垂(どだれ) | もっとも一般的。ねっとりやわらかく、煮物に向く |
| 石川早生 | 小ぶりの子芋。皮ごと蒸すきぬかつぎに向く |
| 海老芋・八つ頭 | 京野菜の海老芋や、縁起物の八つ頭。煮物やお節に |
ふだんの煮物には、やわらかくねっとりした土垂が便利です。小ぶりの石川早生は、皮ごと蒸して塩で食べるきぬかつぎにぴったりです。きめが細かく煮崩れしにくい海老芋は、上品な煮物に向き、末広がりの八つ頭は、縁起物としてお節料理に使われます。赤い芽のセレベスなど、地域ごとの品種もあります。料理に合わせて選び分けると、里芋の持ち味が生きます。
選び方と下ごしらえのコツ
よい里芋を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 泥つきで、しっとりと湿り気があり、乾いていないもの
- ふっくらと丸みがあり、かたくしまっているもの
- 切り口や皮に赤い斑点や、やわらかい部分のないもの
里芋は、皮をむくときにぬめりで手がかゆくなることがあるので、皮ごとよく洗って乾かしてから、乾いた手でむくと、かゆくなりにくくなります。気になるときは、酢水で手を洗います。皮をむいたら、塩でもんで洗い、ぬめりを落とすと、味がしみやすくなります。ぬめりを生かしたいときは、そのまま使います。下ゆでしてから煮ると、煮汁がにごらず、きれいに仕上がります。皮ごと蒸して、つるりとむいて食べる「きぬかつぎ」なら、下ごしらえも手軽です。
里芋のおすすめの食べ方
里芋は、ねっとりとした食感とやさしい甘みを生かして、煮物や汁物から、蒸し料理、揚げ物まで幅広く使えます。定番の食べ方を紹介します。
煮物・汁物に
里芋の持ち味がいちばん生きるのは、煮物です。だしとしょうゆ、みりんで煮含める煮っころがしは、ねっとりとした食感とやさしい甘みが楽しめる定番です。いかや鶏肉と煮ると、うまみがしみて、いっそうおいしくなります。芋煮や豚汁、けんちん汁、のっぺ汁など、汁物に入れると、とろりとした口当たりになり、体の温まる一品になります。東北の芋煮は、里芋が主役の郷土料理です。下ゆでしてから煮ると、味がしみて、汁もにごらずきれいに仕上がります。
きぬかつぎ・コロッケ・揚げ物に
里芋は、蒸したり揚げたりしても、おいしく食べられます。小ぶりの里芋を皮ごと蒸して、つるりとむいて塩や味噌で食べるきぬかつぎは、里芋本来の味わいが楽しめる、秋の手軽な一品です。ゆでてつぶし、ねっとり感を生かしたコロッケや、グラタン、おやきにすると、いつもと違った楽しみ方ができます。素揚げにして、塩や甘辛いたれをからめると、ほっくりねっとりした食感が引き立ちます。揚げ出しにして、だしをかけても上品な味わいです。
里芋の保存のコツ
里芋は乾燥と低温に弱いので、泥つきのものは、洗わずに新聞紙で包み、冷蔵庫には入れず、風通しのよい冷暗所で保存します。冷えすぎると、いたみやすくなるので、冬でも凍る場所は避けます。洗ったものや皮をむいたものは、傷みやすいので、早めに使いきりましょう。たくさんあるときは、皮をむいて下ゆでし、水けをきって小分けにして冷凍すると、煮物や汁物にそのまま使えて便利です。きぬかつぎ用に、皮ごとゆでてから冷凍してもかまいません。
あわせて、同じく胃腸をいたわるとされるいも類のじゃがいもの効能や、同じくねばりのある山芋の効能も知っておくと、秋冬の食卓づくりの参考になります。
秋から冬に旬を迎える里芋は、煮物や汁物、きぬかつぎからコロッケ、揚げ物まで、ねっとりとした食感とやさしい甘みを楽しめる根菜です。煮物向きの土垂、きぬかつぎ向きの石川早生、上品な海老芋と、料理に合わせて使い分けると持ち味が生きます。胃腸をいたわりたいときや、寒い時季の養生に、里芋を食卓に取り入れてみてください。
