桃の効能
桃の効能
気を補い、津液を生じさせる作用があり、乾燥を防ぎます。
そのまま食べるほか、スムージーやデザートに加工するのがおすすめです。
陰液を養い、体を滋潤する作用があるとされています。
桃は甘味と酸味を持ち、気を補い津液を生じさせる作用があるとされています。特に肺や喉の乾燥を和らげる働きが期待され、便秘や疲れにも良いとされています。また、陰液を養い、体全体の滋潤を助ける効果があり、乾燥する季節や疲労が溜まったときに適した食材です。スムージーやコンポート、デザートなど多彩な調理方法で楽しむことができます。

桃の旬と種類・選び方
桃の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方や食べごろの見極め方を知っておくと使いやすくなります。みずみずしい果肉と、とろけるような甘さが魅力の、夏を代表する果物です。
旬は夏、早生から晩生へ
桃が旬を迎えるのは、6月下旬から9月ごろの夏で、最盛期は7月から8月です。主な産地は山梨県・福島県・長野県・岡山県・山形県などで、なかでも山梨県は生産量が日本一として知られています。6月下旬ごろの日川白鳳(ひかわはくほう)に始まり、7月の白鳳やあかつき、8月以降の川中島白桃へと、品種が移り変わりながら長く楽しめます。早い時期のものはさっぱり、夏の盛りのものは濃厚な甘みと、時期によって味わいが変わります。
白桃・白鳳・黄桃の違い
桃は果肉の色や品種で、味わいや食感が異なります。
| 系統 | 代表的な品種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 白肉系 | 白鳳・あかつき・川中島白桃 | やわらかくジューシーで、上品な甘さ |
| 黄肉系 | 黄金桃など | 黄色い果肉で、濃厚な甘みと香り |
| ネクタリン | — | 皮に毛がなく、甘酸っぱくしっかりした果肉 |
とろけるようなやわらかさが好みなら白肉系、コクのある甘さを楽しむなら黄肉系と、好みや使い方で選び分けられます。皮ごと食べられるネクタリンは、洗ってそのままつまめる手軽さも持ち味です。
選び方と食べごろ(追熟)のコツ
おいしい桃を選ぶときは、次のような点を目安にすると、甘いものを見分けやすくなります。
- 全体がバランスよく色づき、左右が対称に近いもの
- 甘い香りが強く、表面に白い斑点(果点)が多いもの
- 傷や打ち身がなく、皮にうぶ毛が残っているもの
桃はとてもデリケートで、強く押すと傷んでしまうので、やさしく扱います。まだかたい桃は、常温に2〜3日置くと、香りが立ち、果肉がやわらかく甘くなります。これを追熟といいます。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるため、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
桃のおすすめの食べ方
桃は、よく冷やしてそのまま食べるのが定番ですが、ひと工夫で楽しみ方が広がります。みずみずしい甘さを生かした使い方を紹介します。
冷やして・皮をむいて味わう
桃は果肉がやわらかく、切り分けや皮むきにコツがあります。手順は次のとおりです。
- 縦にぐるりと一周切れ目を入れ、両手でひねって二つに分ける
- 種に沿って包丁を入れ、種を外す
- 皮は手でむくか、むきにくければ熱湯にさっとくぐらせる「湯むき」を
よく冷やして、そのままかぶりつくと、みずみずしい甘さと果汁を存分に味わえます。切った桃は変色しやすいので、レモン汁を少しふっておくと、色よく保てます。
コンポート・スムージー・デザートに
かたい桃や、たくさん手に入ったときは、砂糖やワインで煮るコンポートにすると、やわらかく上品な甘さに仕上がります。凍らせてからミキサーにかければ、なめらかなスムージーやシャーベットになり、暑い日にぴったりです。ヨーグルトに合わせたり、タルトやパフェ、ゼリーの素材にしたりと、お菓子にもよく合います。生ハムと組み合わせる前菜や、冷製スープにすると、料理の一品にもなります。乾燥させたドライももは、おやつやヨーグルトのトッピングに便利で、国産のドライもものような商品なら、旬を過ぎても桃の風味を楽しめます。
デリケートな桃の保存のコツ
桃は傷みやすいので、買ってきたら重ならないように置き、まだかたいものは常温で追熟させます。新聞紙でやさしく包み、風通しのよい涼しい場所に置くと、押し傷を防げます。食べごろになったら、それ以上やわらかくなりすぎないように冷蔵庫の野菜室へ移し、早めに食べきります。冷やしすぎは甘みを感じにくくするので、食べる1〜2時間前に冷やすのがおすすめです。食べきれないときは、皮と種を除いてくし形に切り、レモン汁をふって保存袋で冷凍しておくと、スムージーやシャーベットに使えて便利です。
あわせて、同じく体をうるおすとされる梨の効能や、初夏が旬のびわの効能も知っておくと、季節の食卓づくりの参考になります。
夏に旬を迎える桃は、よく冷やしてそのまま味わうほか、コンポートやスムージー、ドライももまで楽しめる果物です。追熟で食べごろを見極め、冷やすタイミングに気をつければ、とろけるような甘さを存分に楽しめます。みずみずしい夏の味覚を、季節の食卓に取り入れてみてください。
