なつめの効能
なつめの効能
脾と胃を補い、血を養い、心を安定させる作用があるとされています。
お茶やスープ、煮物に加えて、甘味を楽しみながら摂取するのがおすすめです。
気を補いながら血を養う食材として、心と体を整えるとされています。
なつめは、甘味と温性を持つ果実で、脾と胃の働きを助け、血を養う効果があるとされています。特に心の不安や不眠、顔色の悪さを改善するために用いられることが多いです。煮物やスープ、なつめ茶として摂取することで、その甘味と栄養を存分に楽しむことができます。乾燥させたなつめは保存性が高く、日常の薬膳食材としても優れた存在です。

なつめの種類と選び方
なつめの効能をおいしく取り入れるなら、どんな食材なのか、種類や選び方を知っておくと使いやすくなります。乾燥するとねっとりと甘く、薬膳のスープやお茶でおなじみの果実です。
「大棗」とも呼ばれる薬膳の定番
なつめは、クロウメモドキ科の木になる実で、漢方では「大棗(たいそう)」と呼ばれ、古くから薬膳に使われてきました。生のなつめは秋に実りますが、日本ではほとんど流通せず、乾燥させたものが主に出回ります。乾燥品は中国(寧夏など)や韓国産が多く、通年手に入ります。生のなつめは青リンゴのようなシャキッとした食感ですが、乾燥させるとプルーンのようにねっとりと甘くなり、保存性も高まります。日本の食卓では、この乾燥なつめが使われるのが一般的です。
赤なつめ・黒なつめなどの種類
なつめには、加工のしかたで風味の異なるいくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 赤なつめ(乾燥) | 定番。赤茶色で、ねっとりとした自然な甘み |
| 黒なつめ | 蒸してから乾燥させたもの。コクが深い |
| スライス・チップ | 薄切りや乾燥チップ。お茶や料理に手軽 |
そのまま食べたり料理に使ったりするなら赤なつめ、濃厚な風味を楽しむなら黒なつめ、お茶や手軽な使い方にはスライスタイプと、用途で選び分けられます。
選び方と種の扱い
乾燥なつめを選ぶときは、次のような点を目安にすると、質のよいものを見分けやすくなります。
- 色が深い赤茶色で、しわはあってもふっくらしているもの
- カビや虫食い、傷みがないもの
- 粒の大きさがそろっているもの
なつめの中央には、かたい種が入っています。果肉はそのまま食べられますが、種はかたいので食べません。スープやお茶には種付きのまま加えることもありますが、お菓子や刻んで使う料理では、縦に切り込みを入れて種を取り除くと扱いやすくなります。種なしタイプも市販されているので、用途に合わせて選べます。
なつめのおすすめの食べ方
なつめは、薬膳のスープやお茶の定番素材です。自然な甘みを生かした、定番の使い方を紹介します。
スープ・お粥・薬膳鍋に
なつめは、戻さずそのまま加えて煮込むだけで、やさしい甘みがスープにとけ出します。主な使い方は次のとおりです。
- サムゲタン(参鶏湯)・薬膳スープ:鶏肉と煮込み、甘みとコクを添える
- 火鍋:彩りと自然な甘みのアクセントに
- 中華粥・炊き込みご飯:ほのかな甘みと赤い彩りを加える
なつめは、くこの実や蓮の実と一緒に煮るのが定番で、赤・白・茶がそろって彩りも豊かになります。種が気になるときは、取り除いてから加えましょう。
なつめ茶・甘露煮・お菓子に
韓国では、なつめを煮出した「なつめ茶(대추차)」が親しまれています。スライスしたなつめにお湯を注いだり、コトコト煮出したりすると、やさしい甘みの飲み物になります。砂糖やはちみつでコトコト煮た甘露煮は、そのままお茶うけにしたり、ヨーグルトに添えたりと便利です。刻んでパウンドケーキやクッキーの生地に練り込むと、自然な甘みとしっとり感が加わります。なつめのように、お茶の素材を生かしたお茶づくりに興味があれば、健康茶のOEMの事例も参考になります。
吸湿しやすいなつめの保存のコツ
乾燥なつめは甘みがあり、湿気を吸いやすい乾物です。袋を開けたあとは、密閉容器やチャック付き袋に入れ、湿気と虫を避けて冷暗所で保存します。気温が高い時期や、長く保存したいときは、冷蔵庫に入れておくと品質を保ちやすくなります。湿気を吸うと粒どうしがくっついたり、風味が落ちたりするため、乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。少量ずつ使う食材なので、小さめの容器に移しておくと、開け閉めのたびに湿気が入りにくくなります。
あわせて、薬膳のスープやデザートでよく一緒に使われるくこの実の効能や蓮の実の効能も知っておくと、献立づくりの参考になります。
乾燥品が通年手に入るなつめは、サムゲタンや薬膳スープ、なつめ茶やお菓子まで、自然な甘みを添えてくれる便利な食材です。種の扱いと湿気対策だけ気をつければ、台所に常備しておくと使い道が広がります。やさしい甘みを、毎日の食卓に取り入れてみてください。
