オクラの効能
オクラの効能
暑さでだるさを感じたり、便秘が気になるときには、煮びたしやスープなどの料理に取り入れてみてください。
オクラは軽く茹でてから輪切りにし、鰹節と醤油をかけるだけで手軽な一品になります。
オクラは胃腸を潤し、体にこもった熱を冷ます力があると言われています。
オクラは甘味をもち、涼性で、胃腸をうるおし、体にこもった余分な熱をしずめるとされる夏野菜です。独特のねばりとシャキッとした食感が持ち味で、暑さで体に熱がこもるときや、夏に取り入れたいときの養生に向くとされます。さっとゆでて刻む和え物から、天ぷら、サラダ、スープまで、幅広く使える、星形の切り口が楽しい夏野菜です。

オクラの旬と種類・選び方
オクラの効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。独特のねばりと、切ると星形になる断面が持ち味の、夏に旬を迎えるアオイ科の野菜です。
旬は夏、ねばりが持ち味の夏野菜
オクラは、ハイビスカスと同じアオイ科の野菜で、黄色い花のあとにできる若いさやを食べます。旬は夏(7月から9月ごろ)で、暑い時季にぐんぐん育ちます。鹿児島や高知などが主な産地で、ねばりのある食感が持ち味です。育ちすぎると、さやがかたくなり、すじっぽくなるので、ねばりとやわらかさを楽しむなら、若いうちに収穫された小ぶりのものが向きます。切ると断面が星形になり、料理の彩りや飾りにもなります。生でも、さっと加熱しても使える、扱いやすい夏野菜です。
五角オクラ・丸オクラ・赤オクラ
オクラは、形や色によっていくつかの選び方があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 五角オクラ | もっとも一般的。切ると星形。ほどよいねばりと食感 |
| 丸オクラ(島オクラ) | 角がなく丸い。大きくなってもやわらかく、すじっぽくなりにくい |
| 赤オクラ | 赤紫色のさや。生は彩りに、加熱すると緑色になる |
ふだん使いには、星形の断面が楽しめる五角オクラが便利です。大きくてもやわらかいものがよいときは、沖縄などでつくられる丸オクラ(島オクラ)が向きます。サラダや彩りには、赤紫色の赤オクラが映えますが、加熱すると緑色になるので、色を生かすなら生で使います。料理や見た目の好みで選び分けると、オクラの持ち味が生きます。小ぶりで、産毛がそろっているものが新鮮です。
選び方と下ごしらえのコツ
よいオクラを選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 緑色があざやかで、産毛がびっしりそろっているもの
- 小ぶりでハリがあり、角がはっきりしているもの
- 切り口や先が黒ずんだり、かたくなったりしていないもの
オクラは、表面の産毛を取ると、口当たりがよくなります。塩をふってまな板の上で転がす「板ずり」をして、さっと洗い流すと、産毛が取れて、色もあざやかになります。へたのまわりの黒い部分や、がくのかたい部分は、薄くむき取ります。ゆでるときは、塩ずりしたまま、熱湯でさっとゆで、冷水にとります。刻むとねばりが出るので、ねばりを生かしたいときは細かく、食感を残したいときは大きめに切ります。生で使うときも、板ずりしてから薄切りにします。
オクラのおすすめの食べ方
オクラは、独特のねばりとシャキッとした食感を生かして、和え物から天ぷら、スープまで幅広く使えます。定番の食べ方を紹介します。
おひたし・ねばねば和えに
オクラの持ち味がいちばん生きるのは、さっとゆでて刻む食べ方です。ゆでて輪切りにし、かつお節としょうゆをかけるだけで、ねばりとさわやかな風味が楽しめます。刻んで、納豆やめかぶ、長いも、オクラを合わせたねばねば丼は、暑い時季にごはんが進む一品です。豆腐や冷ややっこにのせたり、そうめんの薬味にしたりしても、さっぱりと食べられます。星形の断面を生かして、輪切りをサラダや料理の彩りに散らすと、見た目も華やかになります。刻むほどねばりが出るので、好みで切り方を変えると楽しめます。
天ぷら・炒め物・スープに
オクラは、加熱してもおいしく食べられます。丸ごと衣をつけて揚げる天ぷらは、外はさっくり、中はねばりとシャキッとした食感が楽しめます。肉やほかの夏野菜と炒め合わせると、ねばりがからんで、ごはんによく合います。スープやカレーに加えると、とろみがついて、口当たりがまろやかになります。アメリカ南部のガンボのように、煮込み料理にとろみづけとして使うこともできます。豚肉で巻いて焼く肉巻きも、彩りよく、おかずやお弁当にぴったりです。加熱しても、さっと火を通すと、食感が残ります。
オクラの保存のコツ
オクラは乾燥と低温に弱いので、ポリ袋に入れるか、ラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。冷えすぎると黒ずむことがあるので、冷やしすぎに気をつけ、4〜5日を目安に早めに使いきりましょう。たくさんあるときは、板ずりしてさっとゆで、水けをきって小分けにして冷凍すると、和え物やスープにそのまま使えて便利です。生のまま冷凍する場合も、板ずりしてから保存袋に入れます。刻んで冷凍しておくと、ねばねば和えや汁物にすぐ使えて、無駄になりません。
あわせて、同じく夏の熱をしずめるとされるきゅうりの効能や、同じく体の余分な熱をさますとされる夏野菜のなすの効能も知っておくと、夏の食卓づくりの参考になります。
夏に旬を迎えるオクラは、おひたしやねばねば和え、天ぷらや炒め物、スープまで、独特のねばりとシャキッとした食感を楽しめる夏野菜です。星形の五角オクラ、やわらかな丸オクラ、彩りの赤オクラと、料理に合わせて使い分けると持ち味が生きます。暑さで熱がこもりやすい季節の養生に、オクラを食卓に取り入れてみてください。
