柿の効能
柿の効能
熱をとり、肺の乾燥を潤し、のどや口の渇きを和らげるとされています。
そのまま食べるほか、ジャムやデザートに加工して楽しむのもおすすめです。
肺を潤し、喉の渇きや乾燥による不快感を緩和する作用があるとされています。
柿は熱をとり肺を潤す効果があるとされ、特に喉の渇きや乾燥が気になる季節に適した食材です。また、津液を補い、口の渇きや喉の違和感を和らげる作用も期待できます。旬の時期にそのまま食べたり、デザートに加工することで、季節の養生に役立ちます。

柿の旬と種類・選び方
柿の効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。やさしい甘みと、鮮やかなオレンジ色が持ち味の、日本の秋を代表する果物です。
旬は秋、甘柿と渋柿の違い
柿の旬は10月から11月ごろの秋です。柿は大きく、木になったまま渋が抜ける「甘柿」と、渋抜きが必要な「渋柿」に分かれます。渋みのもとはタンニンで、甘柿は熟すとこの渋が抜けて、そのまま食べられます。渋柿は渋抜きをしたり、干し柿にしたりすることで、強い甘みに変わります。主な産地は和歌山県や奈良県、福岡県、岐阜県などで、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、秋の養生に親しまれてきました。
富有・次郎・平核無などの品種
柿には甘柿・渋柿それぞれに品種があり、食感や使い方が異なります。
| 品種 | 特徴 |
|---|---|
| 富有(ふゆう) | 甘柿の代表。丸くやわらかく、果汁が多くて甘い |
| 次郎 | 甘柿で四角い形。果肉がかためで歯ごたえがある |
| 平核無(ひらたねなし) | 種なしの渋柿。渋抜きするととろりと甘い |
やわらかい果肉が好みなら富有、しっかりした歯ごたえを楽しむなら次郎、種がなく食べやすいものなら平核無と、好みで選び分けられます。渋柿の刀根早生や、干し柿にする西条・愛宕など、加工向きの品種もあります。
選び方と食べ過ぎの注意
おいしい柿を選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 全体が濃く均一なオレンジ色で、ハリとつやがあるもの
- ヘタが緑色でみずみずしく、実にぴったり張りついているもの
- ずっしりと重みがあり、かため好みか熟柿好みかで固さを選ぶ
柿の渋みのもとであるタンニンは、空腹時に一度にたくさん食べると、胃の中で固まりやすいとも言われます。おいしくても食べ過ぎには気をつけ、適量を味わいましょう。かたい柿は常温に置くと追熟してやわらかくなるので、好みのかたさを見ながら食べ頃を選べます。
柿のおすすめの食べ方
柿は、やさしい甘みを生かして、そのままはもちろん、料理やおやつにも幅広く使えます。定番の食べ方を紹介します。
そのまま・サラダ・なますに
柿は皮をむいて、そのまま食べるのがいちばんのごちそうです。少しかためのものは、薄切りにしてサラダに加えると、甘みがアクセントになります。生ハムや春菊と合わせたり、大根やにんじんと合わせたなますにしたりすると、献立の彩りになります。すりつぶした柿でつくる白和えは、和食らしい上品な一品です。やさしい甘みは、酸味のあるドレッシングともよく合います。
干し柿・焼き柿・ジャムに
渋柿を吊るして乾かす干し柿は、甘みがぎゅっと凝縮した、昔ながらの保存食です。やわらかくなった柿は、オーブンやトースターで焼く焼き柿にすると、甘みととろみが増します。煮詰めてジャムやピューレにすれば、パンやヨーグルトに添えて楽しめます。凍らせて半解凍にすると、シャーベットのような口当たりになり、暑さの残る初秋にも向きます。
柿の保存のコツ
柿はヘタから水分が抜けて傷みやすいので、ヘタを下にして保存します。湿らせたティッシュをヘタに当ててからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に置くと、やわらかくなりすぎず日もちします。かたい柿を早くやわらかくしたいときは、常温に置いて追熟させます。熟しすぎたものは、皮と種を取って冷凍しておくと、半解凍でシャーベットのように味わえて便利です。
あわせて、同じく肺を潤すとされる梨の効能や白キクラゲの効能も知っておくと、秋の乾燥対策の養生に役立ちます。
秋に旬を迎える柿は、そのまま味わうのはもちろん、サラダやなます、干し柿や焼き柿まで、季節を感じさせてくれる果物です。やわらかく甘い富有、歯ごたえのある次郎、加工向きの渋柿と、品種に合わせて使い分けると持ち味が生きます。乾燥が気になる季節の養生に、旬の柿を食卓へ取り入れてみてください。
