トマトの効能
トマトの効能
暑さでのどが渇いたり、食欲が落ちたときにおすすめ。
トマトはそのままスライスして塩やオリーブオイルをかけて食べると、さっぱりとした味わいが楽しめます。
トマトは体を冷やし、余分な熱を取る力があると言われています。
この野菜の乾燥品ドライトマト →
トマトは甘味と酸味をもち、微寒性で、体にこもった余分な熱をしずめ、のどの渇きをうるおし、胃のはたらきを助けるとされる夏野菜です。さわやかな酸味とジューシーな果肉が持ち味で、暑さで体に熱がこもるときや、夏に取り入れたいときの養生に向くとされます。生のサラダから冷たいスープ、煮込みやソースまで、和洋を問わず使える、彩りの主役になる野菜です。

トマトの旬と種類・選び方
トマトの効能をおいしく取り入れるなら、旬の時期と種類、選び方を知っておくと使いやすくなります。さわやかな酸味とジューシーな果肉が持ち味の、夏に旬を迎えるナス科の野菜です。
露地ものの旬は夏、ハウスで通年
トマトは、なすやピーマンと同じナス科の野菜で、世界中の料理で使われています。露地ものの旬は夏(6月から9月ごろ)で、太陽をたっぷり浴びたものは、甘みと酸味のバランスがよく、味が濃くなります。ハウス栽培のものが一年を通して出回り、寒い時季にじっくり育つ冬春トマトは、甘みがのるのが持ち味です。生でさっぱり食べるのはもちろん、加熱するとうまみが増し、味わいに深みが出ます。生でも加熱でも楽しめる、使い道の広い野菜です。
大玉・ミニトマト・調理用
トマトは、大きさや用途によっていくつかの選び方があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 大玉トマト | 桃太郎など。生食にも料理にも使える、もっとも一般的なもの |
| ミニトマト | 小ぶりで甘みが強い。サラダやお弁当の彩りに |
| 調理用トマト | サンマルツァーノなど。加熱でうまみが出て、ソースや煮込みに |
生でもサラダでも使うなら、ふだん使いの大玉トマトが便利です。サラダの彩りやそのまま食べるなら、甘みの強いミニトマトやフルーツトマトが向きます。ソースや煮込みなど、加熱して使うなら、果肉がしっかりして水分が少ない調理用トマトが、うまみよく仕上がります。黄色やオレンジ色のトマトは、彩りを添えるのに使えます。料理に合わせて選び分けると、トマトの持ち味が生きます。
選び方と湯むきのコツ
よいトマトを選ぶときは、次のような点を目安にすると見分けやすくなります。
- 全体に色が均一に赤く、ハリとつやがあるもの
- 持つとずっしりと重みがあり、丸みのあるもの
- おしりの放射状の線(スターマーク)がはっきりしているもの
まだかたく青みの残るトマトは、常温に置いて追熟させると、赤く色づき、甘みがのります。完熟したものは、冷蔵庫の野菜室で保存します。皮が気になる料理や、なめらかに仕上げたいときは、湯むきをします。へたの反対側に十字の切り込みを入れ、熱湯にさっとくぐらせて冷水にとると、皮がつるりとむけます。種のまわりのゼリー状の部分にもうまみがあるので、料理によっては取り除かずに使います。切るときは、よく切れる包丁を使うと、果汁を逃さずきれいに切れます。
トマトのおすすめの食べ方
トマトは、さわやかな酸味とジューシーな果肉を生かして、生のサラダから加熱料理まで幅広く使えます。定番の食べ方を紹介します。
サラダ・冷たいスープに
トマトの持ち味がいちばん生きるのは、よく冷やして生で食べる食べ方です。くし形や輪切りにして、塩やオリーブオイルをかけるだけでも、さわやかな甘酸っぱさが楽しめます。モッツァレラチーズとバジルを重ねるカプレーゼは、彩りも美しい前菜です。すりつぶして、きゅうりやパンと合わせる冷たいスープのガスパチョは、暑い日にさっぱりと楽しめます。ミニトマトは、そのままサラダやお弁当に、甘酢に漬けてマリネにしても、彩りのよい一品になります。冷やすと、いっそうさわやかに味わえます。
ソース・煮込み・炒め物に
トマトは、加熱すると、うまみと甘みがぐっと増します。じっくり煮詰めるトマトソースは、パスタやピザ、煮込み料理の土台になります。肉や豆、野菜と煮込むミネストローネやラタトゥイユ、トマト煮は、トマトのうまみが溶け出した、深い味わいの一品です。卵とさっと炒めるトマトの卵炒めは、彩りよく、ごはんによく合います。半分に切ってオーブンで焼く焼きトマトは、甘みが凝縮されて、つけ合わせにぴったりです。加熱用には、水分の少ない調理用トマトを使うと、うまみよく仕上がります。
トマトの保存のコツ
トマトは、まだかたいものは常温で追熟させ、完熟したものは、へたを下にして、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。冷やしすぎると味が落ちるので、長く冷蔵せず、早めに食べきりましょう。ミニトマトは、へたを取って洗い、水けをよくふいてから保存すると、傷みにくくなります。たくさんあるときは、丸ごと、または刻んで冷凍すると、凍ったまますりおろしたり、スープや煮込みに使ったりできて便利です。丸ごと冷凍したものは、水につけると皮がつるりとむけます。ソースにして冷凍しておくのもおすすめです。
あわせて、同じく夏の熱をしずめるとされるきゅうりの効能や、同じく体の余分な熱をさますとされる夏野菜のなすの効能も知っておくと、夏の食卓づくりの参考になります。
夏に旬を迎えるトマトは、サラダや冷たいスープから、ソースや煮込み、炒め物まで、さわやかな酸味とジューシーな果肉を楽しめる野菜です。生食向きの大玉やミニトマト、加熱でうまみの出る調理用トマトと、料理に合わせて使い分けると持ち味が生きます。暑さで熱がこもりやすい季節の養生に、トマトを食卓に取り入れてみてください。
